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亡き人に/手紙
古いSSがでてきました。多分一度も再録してないはず。
亡き人に、の、楊ゼンからの手紙です。








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今、この手紙が新しい空気に触れているということは、
あなたがこれを読んでくれていて、そして僕はあなたと入れ違いに、眠りについたということだろう。
そうであるならいいと願って、この手紙を書いている。
まず始めに、あなたに謝らなければならない。
一つは、あなたの病気を治すのに、こんなに長い時間がかかってしまったこと。
もう一つは――あなたはきっと、今更目覚めたくなどなかっただろうに、僕が無理やりに起こしてしまったこと。
僕の一方的な願いを託してしまい、本当にすまなかったと思っている。
けれど、僕が毎日、あなたにかけ続けた言葉のいくつかを、あなたはまだ覚えてくれているだろうか。
いつか咲いていた桜の枝や、落ち葉の彩り、真っ青な空。美味しいケーキ屋や苦い薬のこと。
あなたに会えた喜び。
僕はあなたに会えて、本当に嬉しかった。
そして僕は同じように、あなたにも、この世界に生まれて良かったと、思って欲しかった。

眠り続けることは容易いだろう。そして生き続けることは困難である、とも。
誰も知る人のない世界で独り立つことは、果てしない絶望のようにあなたは感じるかもしれない。
けれど、たとえば僕があなたに遺した桜の枝が、落ち葉のしおりが枯れ崩れたとしても、
僕があなたに託す想いは消えない。命は繋がっている。
新しい芽が伸びるように、あなたの世界はすべてこれからなのだ。
たくさんの愛すべきものと美しいものと優しいものを、どうか見出していってほしい。

あなたの笑顔はきっと太陽に似ているのだろう。あなたが歌をうたうのが、天まで聴こえるといい。
いつまでも幸せに――心からそう、祈っている。
あなたを、とても好きだった。















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さき様へ
突然のコメント失礼致します。蟻と申します。

さき様のお話がとても好きで、以前より拝見しておりました。「亡き人に」は特に心に残っていた作品でしたので、SSを読めたことが嬉しく、つい、コメントさせていただきました。

直接言葉をかわせずとも、心は交わせていたんだな、と感じました。綺麗な言葉と、透明な中に温かみのある文章が素敵で大好きです。
蟻 | 2014/11/30 21:24
さ、さ、さ、さ、さきさんが…!!
楊太の更新を…!!!
ありがたやありがたや。
いろんな意味の涙がでました。
ちー | 2014/12/07 21:45
蟻さん、

コメントありがとうございます!すでにブログ離れて久しいのにこうしてコメントいただけますことなにより嬉しく思います。><。
いろいろはっちゃけたり恥ずかしかったりする過去話ですが、十年以上たった今も蟻さんの心にのこるお話であったことが本当に途方もなく嬉しいです。これからもふとした時に思い出してもらえるようなお話を書いていけたらと思います。ありがとうございました!

ちーさん、
ご無沙汰しております、、、!!ちーさんすっかりヨタの旗手としてご活躍でもうそんな方にまだ覚えていただけててれてれです。(老人)
ふっとこのふたりが心によぎるとき、また書いていきたいなと思っています。ちーさんもどうかご健勝で、いいヨタをたくさん描いていってくださいね!
さき | 2014/12/13 15:49
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